院長コラム

免疫力を高める2020.04.19

新型コロナ対策として、マスク・消毒・手洗い、3密を避ける、不要不急の外出を避けるなどが勧められています。これらは感染の拡大に対する対策としては有効であり、医療崩壊の危機が懸念される今の状況を乗り切るために、またワクチンや治療薬の開発までの時間稼ぎをするためには必要なことです。ただ、ワクチンの開発が遅れた場合には、6~7割の人がかからないといわゆる抗体の壁ができて流行を防ぐことはできないし、ワクチン開発には1年はかかる可能性が高いようです。ということは将来的には3人に2人がかからないと流行が止まらず、これだけの人がかかってはじめて感染の流行が防ぐことができるのです。こう考えると、今後だれでも感染のリスクがあるということで、何らかの対策が必要だと思います。

一方、感染者の8割は軽症といわれており、特に若い方の重症化は少ないようです。ということは、新型コロナにかかってしまったときに重症化しないように我々個人個人が免疫を高めておくことが必要だということです。このためには規則正しい生活をする、食事・運動に気を付ける、不摂生をしない、体を冷やさない、必要以上に心配をしない、よく笑うなど免疫をアップするようなことが、かかってしまったときに無症状または軽症で済むように必要だと思います。

かからない、うつさない努力はということは大事ですが、かかっても重症化させないという備え(自己防衛)がとても重要だと思います。

連日テレビなどで新型コロナ関連のニュースをワイドショーなどで報道され続けています。心配になりついつい見続けてしまいますが、このような番組を見るのは1日1回だけにして、過度に心配をしないようにするのも免疫力を下げない方法かもしれません。敏感なお子さんですと、お父さんやお母さんが心配しているのを見て自分が心配になってしまう場合もあります。必要以上の情報を入れない工夫をしてみてはいかがでしょうか。