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ワクチンに対する考え方2018.06.11

 ワクチンによって病気のさまざまな、重篤な合併症のリスクを下げることができます。
例えば、ヒブおよび肺炎球菌ワクチン。これらが日本で導入される前は、全国で年間ヒブで600名、肺炎球菌で200名に髄膜炎を起こしました。このうち、およそ30%程度のお子さんに後遺症を残していたのです。導入後は、ヒブによる髄膜炎はほとんど認めなくなり、肺炎球菌も70-80%減少しました。このように風邪や感染症に伴うリスクをワクチンは下げることができます。お子さんが感染症にかかり発熱した場合、これらのワクチンが済んでいれば髄膜炎や敗血症などのリスクが極めて低くなります。また、ワクチンによる重篤な副反応のリスクは極めて低く、こうしたワクチンを接種しないで起こる後遺症などのリスクはこれを大きく上回ります。ワクチンで予防できる病気は早めに接種して予防することが重要と考えることができます。
 近年、ワクチン接種を積極的に希望されないご家族も少し増えてきている感じがします。確かに年間100万人近く生まれるお子さんのうちヒブによる髄膜炎を起こすのが600人であれば、罹らないリスクも十分高く、何も副反応の起こす可能性のあるワクチンをわざわざ接種することは必要ないのではないか、という考え方です。
 リスク的には前者を選択された方が良いかと思いますが、後者の考え方の書籍なども何冊か読ませていただきました。
 お子さんが予防接種する機会に、是非ご家族の生活や健康などについて考えていただきこれからの人生での真の健康を目指していただきたいと思います。
 迷われている方は、一度ご相談ください。